Wednesday, August 15, 2012

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 日曜日、長男昇太のお宮参りをした。僕らが結婚式をした下鴨神社で息子がお宮参り。不思議な巡り合わせだな。あの時は東京から結婚式のためにやってきたのに、息子はこの神社のすぐ裏の病院で生まれたのだ。

 4年5ヶ月前にもここに集まった家族たちが、あの時はいなかった小さい昇太のために集まった。昇太のためか、自分自身の楽しみのためかは厳密には言えないが、とにかく、楽しそうに集まった。

 お宮参りのあと、近くのお店で食事会。昇太と僕ら夫婦と、松阪のおじいちゃんおばあちゃんと、おばさん。福岡のおばあちゃんと、おじさんおばさん、いとこ二人(昇太目線で)。総勢11人の賑やかな会。嬉しかったなあ。

 なぜ嬉しかったのか?2日かけて考えてみた。それはこの会が、ホーム&アウェイでいうところのホームゲームだったからだ、多分。

 今まで東京から福岡に帰り、兄夫婦と甥姪を加えての食事だったりで、それは、家族の食事に僕が混ぜていただいているみたいなものだったと今は思う。もちろん僕も家族の一員だが、遠くから馳せ参じてきた外様のようなもの。で、結婚してからは奥さんの実家に行き、義父義母義妹と僕ら夫婦。僕がいなくても以前から成立してた食卓に混ぜていただいていた。無論、そんな意識はなく、この家で生まれたかのような馴染みっぷりではあったが。

 だが、日曜日の食事会は、昇太のために、僕ら夫婦の食卓にみんなが集ってくれたような、そんな気がした。僕らのフランチャイズ、京都スタジアムでのホームゲームだった。

 子供の頃は、正月の度におじいちゃんの家に親戚が集まった。でもおじいちゃんが亡くなってからは、その集まりも無くなった。おじいちゃんの家がフランチャイズで、だからみんなが集まれたのだ。フランチャイズもないチームは、何処かにアウェイとして出向くしかない。今は母の家に、兄と僕が集う形。母のすぐ近くに住む兄家族にとって、母の家はセカンドホームみたいなものだし、兄の家で食事会をすることだってある。だから、福岡から遠くに住む僕はいつもアウェイチームだったのだ。

 そんな万年アウェイチームの僕のところに、福岡から、松阪から、万年ホームチームの人たちがやってきた。しかもみんな嬉しそうだ。そういうのが、なんか良かった。

 松阪の家族は日曜日に日帰り。福岡の家族は京都観光をして先ほど新幹線に乗った。

 はあ〜、ふう〜、疲れたよいろいろ。でもそんな疲れを乗り越えて、家族は家族になっていくんだと思う。アウェイチームがホームチームにランクアップするのが、そう簡単であるはずはないのだ。