Thursday, December 04, 2008

トラックバック

 トラックバックというものがよく判りません。
 
 ウィキペディアなんかでの説明とかも見たけれど、イマイチ感覚としてよく判らないのです。先日話をしていて、「ブログのアクセス解析なんかを見ていると、明らかに知らない人が見に来ている様子。それは何故なんだろうか?」と質問したら、「それはトラックバックがダダダッとついて、それで見に来たりしているんじゃないか」というお答え。それで気になってみたものの、やっぱりよく判らないまま。mixiなんかで、特定ワードに対して検索とかするとその言葉に関連する日記やらコミュニティのトピックやらが出てきたりするけれど、それとはなにか違うような気がする。mixiニュースなんかに関連する日記を書くと、それが元となるニュースのところで「関連する日記」ということでリストアップされ、ニュースを見た人なんかが見に来たりする。でもトラックバックはそれともどうやら違うようだ。
 
 ブログによるが、勝手にキーワードらしきものを検出して、文字が反転してクリック可能な状態になることがある。そのワードに関しての関連ブログにでも飛ぶのかと思ったら、どうやらそのワードについての商品を売っている画面に飛んだりするようだ。そのリンクは自動的にリンクされるもので、でも見た人は僕がその商品を売ろうとしているように思ったりするのかな、それはヤだなとか思うが、それを外す方法がよく判らないのでそのままにしている。本当はこのワードに対してキラキラレコードの商品とかにリンクさせたいなとか思うのだけれども、そういうワードはリンク反転しないままだし、HTMLを駆使してリンクをいちいち貼ることも可能だけれども、かなり面倒臭いので今のところやっていない。斯くして、僕のブログも無意味なリンクの宝庫となっていってしまう。今日の日記でも、「ワード」からマイクロソフトワードなんかの通販に飛んだりするのかな?してもしなくても、この日記のこの部分を訂正したり削除したりはしませんけれど。
 
 そりゃあ多くの人に見てもらいたいさ。そのためには努力を惜しみませんよ。えええ、そうです。目立ちたがり屋です。そして、なんかアフィリエイトとかで利益得たいですよ。そんなに霞を食って生きているわけではありませんから。でも、じゃあアフィリエイトやって暮らしていけるような稼ぎを得られると思っているかというと、そんなことなどまったく思っておりません。結果としてこのブログがすごく影響力があるような、多くの人注目のページになったとして、その結果モノも売れるようになるんだったらそれを拒むことはありませんが、だからといって、そのために書きたくもなく読まれたくもない文章を書いているわけではありません。そんな本末転倒なことは僕の本意ではありません。
 
 ただ、やはり美しくありたいわけです。イケメンというような意味ではなく、書いた文章に美しさを求めたりしたい。たとえばmixiでの日記では、一文一文改行したりして、それでピッタリ収まる表現を心がけるものの、ブラウザが違えばそんな意図など吹き飛んでしまう。携帯で読まれた日には改行していることで却って読みにくくなってしまっているなんて、知ったときには顔から火炎放射が吹き出たものです。2000年からキラキラレコードのサイトで始めた日記、それをブログに移行してからのこの日記。これではmixi等とは違って改行にこだわらず、むしろこれでもかというような入れ子構造の長く複雑な文章を書き連ねることで、結局それで離れていく人がいたとしても、読みにくいと文句を言われようと、そんな中での判りやすい表現というものを心がけたいというこだわりをもってやっていたりする。よくブログマニュアル本なんかに書いてあるような、「文章は短くしましょう。その方が読みやすいですよ」なんていう教えには「アホか」と言いたいわけです。それって、「ケガをするといけないからナイフを使うのはやめましょう」とかいうのと同じで、単純な合目的論でもって高度なクリエイティブへの可能性を全否定するような方法論でしかなく、それによって得られるメリットと、失われるかもしれないデメリットを考えることなく、安易に安易にというようなバカの考えでしかなかったりすると思う。もっともそれも、ブログを簡単にはじめられるようにするためのひとつの方法論であって、そういう「簡単・安易」というハードルの故に加速度的に広まり、そして僕らも簡単に使える一種のインフラが出来ているという功績はあるし、それは積極的に認めるのです。そういう意味で、このところ話題にされている、橋本知事の「学校に携帯は要らない」という説にも一理はあると思ったりするわけです。なぜならそこには学校という共同の場を管理する立場の人の発言としての重要性があり、高度な人も低度な人もいる場所に於いては、全体のメリットとデメリットのバランスを考える必要があるわけです。この夏にプールへの飛び込みで事故が起こったことを受け、県下の高校では飛び込みを一切禁止という馬鹿げた通達を出したおかげで水泳部の練習が出来なくなったという話があって、それは全体の利益によって高度に追求をしている人たちの成長を阻害するという、まったく持って現実を理解していない人たちの無能さによる弊害だったわけですけれど、ブログに於ける長文というのは要するに高校生の飛び込みみたいなもので、そりゃあ多くの高校生にとっては飛び込みの必要性はまったくなくて、安全のためにもそんなことはやめなさいと言うのもいいだろうが、それでは目的を達成することが出来ないという水泳部員がいるように、僕は長文を敢えて書くことによって、自分なりの、身勝手かもしれないけれども、目標というか、美意識を追求したいと思っているのです。
 
 つまり、安易に美しいものが得られるなんて考えるのは間違いであり、それがわかっているのであれば、やはり敢えて安易とは逆の方向に向かっていきたいというのが、僕の真意なのです。
 
 で、そういうところで「トラックバック」なる言葉が飛び込んできて、どうやらそれはブログが広まるためには非常に有効なものだということらしいのですが、なんかそれがいまいちピンと来なくて困っている今日この頃なのです。しばらくはブログに習熟していない人の練習の場、実験の場にしていこうという気もあって、だから訳もわからずトラックバックにチャレンジしたりすると思います。その時には「ああ、醜いな」と思われる人もいるかもしれませんが、まあひとつご容赦ください。ヘンな足跡(ブログではそうは言わんのか?)とかもつけまくる可能性もあったりしますが、ひとつご容赦くださいませませ。