Saturday, May 30, 2009

ポメラ


 最近やたらとテレビで宣伝しているのを見る。昨年暮れに発売して、当初は3万台が目標とか言っていたのに、今では将来的には100万台を目指すって、目標を上方修正。小さな規模の会社はこういうところが面白い。いや、キングジムってそんなに小さな会社ではないかもしれないけれど。少なくともキラキラレコードとは比べ物にならない。

 このポメラ、実に面白いと思うな。僕は比較的頻繁にノートパソコンを家に持って帰っている。それは思いついた時に文章を書きたいからだ。だが、実際にはそんなに思いつかない。キーボードに向かって「さあ書こう」とか思わなければなかなか書こうという気にはならない。奥さんが仕事に急がしそうにしていたとしても、テレビを見たり本を読んだりと、それだけでけっこう忙しい。ノートパソコンはそれなりに重量があり、リュックに入れて帰るのはそれなりに苦行なのだ。日によっては「もう今日は手ぶらで帰ろう、本だけでいいじゃん」とか思って置いて帰ることもある。だが、そういう時に限って、何か書いておきたいことが浮かぶのである。かといって手元に入力機材は無し。携帯で打ち込むのは面倒だ。ノートに書いて後から入力というのもなんか違う。それで躊躇しているうちに、浮かんだアイディアはすとんと消えていってしまうのだ。

 ポメラがあれば、そんなこともないのだろう。電子辞書を常に入れているように、ポメラを入れておけばいい。それでいざという時に開いて打ち込めばいいのだ。そして後からパソコンにつないで、コピペでブログにアップなんて、いいじゃないか。

 問題は、その「いざという時」のためだけにお金を払えるのはどのくらいの金額までなのかということである。3万円をちょっと切った値段のこの商品、実に微妙だなと思う。これなら携帯電話につなぐ折りたたみキーボードとどちらがいいのかとか思うし、下手するとキーボードと携帯を両方買ってもおつり来るかもとか、選択肢は沢山あるような気がしてならない。i-Phoneでもいいかもしれないし。

 だが、iPhoneの入力機能は使い勝手悪いし、それなら普通の携帯電話の方がいいだろうし、リュウドが出している(いた?)携帯用折り畳みキーボードは所詮外部機器でしかなくて、本体を買い替えた時にそのまま使える保証などない。しかしこのポメラなら、microSDを読み込む機能があるパソコンだったら基本的に大丈夫だし、メーカーは保証していないが、MacでもUSB接続で普通に外部ストレージとして読み込んでくれるらしい。つまり今後これが接続の問題で使えなくなるようなことはほとんどないと思って間違いないだろう。

 思えば、10年以上前だったか、各社が出しているノートパソコンがお世辞にも持ち運びに向いているとは言えず、だからモバイル機を探して探して、Mac派なのにWindowsCSを搭載した簡易マシンをいろいろ物色したりしていた。松井秀喜が宣伝していた富士通のマシンとかあったな。一応電話回線でネットに接続とか出来たので、海外からもそれを使ってメールを送ったりしていたのを思い出す。それでも軽く10万円以上していたりしたのだが、多分機能としてはこのポメラとそんなに変わらないだろう。必要な機能(文章をうてる)だけに特化しているという点では、こっちの方が遥かに使えるのではないかとか、買っていない現時点では想像が膨らんだりする。それを考えると、3万円しない金額というのは、もしかするとすごくお買い得なのかもしれない。

 そう思ってネットで見てみた。すると値段は15000円台からあるのだな。amazonでもそれなりに安い。うーん、買おうかな、どうしようかな。家ではブログとか書かないで読書に勤しむというのも選択肢だなあ。