Monday, October 25, 2010

20周年ベスト解説〜「恋はレモン」U.K. a la mode


(上記バナーをクリックすると本日の曲をお聴きいただけます)



20周年を記念した3枚組ベストアルバムをリリースすることになった。毎日、1曲ずつ紹介しています。1日限定で楽曲をアップしていきますので、よろしければお聴き下さい。(曲は毎日変わります。次の解説ブログがアップすると、このページの楽曲も新しいものに変わってしまいますのでご了承下さい。)

06. 「恋はレモン」U.K. a la mode(2010年「Love me? Hate you!」KRCL-146)
 キラキラの歴史では比較的新しい楽曲。三重県で活動しているU.K. a la modeは、平素は丁寧で気弱な感じのお兄さんなんだが、その音楽は怪しさ満点のサウンド。グラムロックのような気もするが、とにかくUKサウンド大好きの乙女チックなバンドマンなのだ。
 三重県はバンドが活動するには環境的に不利な土地である。まずライブハウスが少ない。しかも土日しか営業してないところがほとんど。だから三重のバンドは名古屋に行って活動をすることになるわけだが、名古屋に住んでいる人から較べるとかなり不利だと言える。友人を呼ぶというバンド初期の常套手段も使えない。移動にお金も時間もかかるし、踏んだり蹴ったりだ。
 そんな三重県でよくもまあこんなにぶっ飛んだ音楽をやってる人がいるなあと、最初にデモを聴いた時には僕自身もぶっ飛んだものだ。そのデモにはライブ音源も数曲入っていて、その音質が悪い分だけさらに怪しさ倍増だった。でもその怪しさは普通にCDを買うと絶対に聴けないものだし、そんなのを聴けるだけでも、この仕事やってて良かったなと思う。2週間くらいは他のデモ聴かずにヘビーローテーションしてた。スタッフからはちょっと呆れられてた、そんなフェイバリットバンドなのである。