Wednesday, October 20, 2010

20周年ベスト解説〜「はじまりの詩」ラヂカセライダース


(上記バナーをクリックすると本日の曲をお聴きいただけます)



 2010年12月14日にキラキラレコードは20周年を迎える。自分でやってきたこの20年は、言葉の重みほどには長かったとは感じていない。だが先日の日経新聞によるとEMIグループ(すでに東芝EMIではない)が50周年、ワーナーミュージックが40周年だということだ。そう考えると、キラキラレコードの20周年も結構な歴史ではないかと思う。僕がビクターに入社した時、ワーナーはまだ20年経っていなかったということなのだから。

 ともかく、その日に20周年を記念した3枚組ベストアルバムをリリースすることになった。そこで今日から(基本的に)毎日、1曲ずつ紹介していきます。1日限定で楽曲をアップしていきますので、よろしければお聴き下さい。(曲は毎日変わります。次の解説ブログがアップすると、このページの楽曲も新しいものに変わってしまいますのでご了承下さい。)

01. 「はじまりの詩」ラヂカセライダース(2000年「冬の朝陽」KRCL-10010)
 大阪のバンド、ラヂカセライダースはデモがカッコ良かった。メロディーにもインパクトあったし、ボーカルもしゃがれたというか、クセのある声質で、一度聴いたら耳に残る、そういう感じだった。情熱を感じさせる楽曲とそのボーカルとがベストマッチで、将来に期待が出来るなと、そんな印象を強く持った。
 大阪のバンドなので気軽にコミュニケーションするというわけにもいかず、でも電話やメールでのやり取りだけというのとはちょっと違って、もっときちんと話をしたいと思った。それで大正九年が東京・大阪・名古屋でインストアライブツアーをやる際に、宿泊先のホテルに来てもらい、いろいろと話をしたりした。そこまで期待してたんだけれど、バンドの中での活動方針とかいろいろあったらしく、オムニバスに2曲参加しただけでキラキラレコードとの関係は終わってしまった。彼らはその後上京し、東京で活動したのだけれど、2年間でその活動に終止符を打つことになる。
 しかしその後老舗ライブハウスRUIDOでばったりギターの小澤くんと再開。渋谷や新宿の店で店長をやった後、大阪RUIDOオープンを機に大阪に戻った。バンドとしてではないが、今も大阪でのイベントに便宜を図ってもらったりと、交流が続いている。