Tuesday, January 13, 2009

俺聴き:2009年1月12日新宿タワレコ(Vol.1)


JUANA MOLINA/『UN DIA』
「南米アルゼンチンの音響歌姫」

 ジャケの人形がキモくてキャッチー。こんなジャケを見せられたら聴いてみないわけにはいかない。しかも10連の試聴機の1枚目だし。で、音もキモイ。「音響の〜」と書いてある時点でそうだなと思うべきだったかもしれないが、環境音楽的なものを意図的に志向しつつも、いろいろなジャンルに手を出しまくって、とりあえず並べてみましたという感じが色濃い、アルバムの柱があるとは思えない出来。僕の心にこの音響ははまったく響いてこないし、もう1度聴きたいとはまったく思いません。
 
 

The Red Button/『She's about to cross my mind』
「60年代ロックに詳しい方なら思わずニヤリのニューカマー」

 確かにそんな感じだね。なんか全体的にスローテンポすぎるように思う。でもこれ、テンポ上げたら良くなるのかは微妙だ。しかし、やはりこのテンポでは若者にはちょっとダルいと思う。かといってオッサンの僕にも十分ダルイのだが。なんとなくだけれど、テイストを60年代風にするというプロジェクトなんじゃないかとも思う。そのくらい巧妙に作られているような気もする。タイトル曲の#2とか#7は特にそんな感じがするぞ。#9のイントロのストリングスアレンジなどもビートルズ後期に似せようとしている感じがする。唯一#5の「i could get used to you」が、自分たちらしさを出そうと抵抗しているようで好感が持てる。まあ、これなら古いホンモノを買った方がいいと思います。
 
 

ELI "PAPERBOY" REED & THE TRUE LOVES/『ROLL WITH YOU』
「オーティスレディングやサムクックの霊が乗り移ったかのようだよ!!」

 白人で、ソウルフル。これカッコイイです。コメントにも「ソウルトレインに乗ってタイムスリップの旅を」って書いてるけれど、ホント、そんな感じ。iPodで聴いてもイイだろうし、友人とか恋人と一緒にそれなりの音量でスピーカーで聴いても盛り上がると思う。RCサクセションとか好きな人も絶対好きだと思う。音楽が自然に泣いている感じがする。かなりオススメです。買いです。