Sunday, January 04, 2009

正月

 今となってはもはやかつての出来事だが、大晦日の日が暮れる頃まで仕事をし、渋谷で食事をして帰宅。一夜を越す。目が覚めるとベランダからはすでに初日の強い光が射していた。12階からは富士山がくっきりと姿を見せている。こりゃあ今年は縁起が良い。そうに違いない。と思いたい。思った者勝ちなのだ、気分なんて。
 
 午前中の新幹線に乗って名古屋へ。ホームからはかつて生活創庫があった場所に別の大店舗が見える。生活創庫には昔HMVがあって、インストアライブとかでお世話になったなあ、とか感慨にふける。でもふけってばっかりいるわけにもいかず、急いでホームを移り、快速みえに乗り換える。奥さんの実家の三重県へと向かうのだった。
 
 奥さんの実家では本当に良くしてもらって、何の緊張も遠慮もなく過ごすことができている。仮に仲良くできずにいたとしても、別にそれで命を取られるような問題ではないだろうが、どうせなら仲良くできた方がいいに決まっている。良いに決まっている小さなことの積み重ねが僕らの普通の生活を豊かにするのだろうと思うし、そういう観点からすると、これは小さなことの中でも大きなことだ。感謝の気持ちを持ちつつ、勝手気ままに3日を過ごした。
 
 お義母さんが持っているデジカメがもう撮影できないという。見れば、原因はメモリカードの容量一杯に写真データが詰まっているのが原因だ。これをパソコンにつないでハードディスクに入れたり、CD-Rに焼いたりすればいいことだ。そうしてメモリを初期化すればそれでいい。だがそれをどう説明すればいいのだろうか。まずは今あるデータを保存し、メモリの空きを増やせばいいのだ。ということで、まずはパソコンと接続するケーブルをヤマダ電機でゲットし、持参しているノートパソコンでCD-Rに焼く。見るとカメラに入っているSDカードは128メガなので、これを大容量のカードに換える。マニュアルを見たわけではないのでこのカメラがどのくらい大きなSDカードを認識するかよく判らず、とりあえず1ギガのカードを導入することに。それでほぼ1000枚くらい保存できるはずなので、次に来るときくらいまでは持つだろう。
 
 そうしてCD-Rと容量アップしたカメラを渡して「もう大丈夫」と伝えると、横にいたお義父さんがカメラの箱をどこからか出してきて、マニュアルを見始めた。マニュアルの下から「これはなんや?」と引っ張り出したのがパソコンと接続するケーブル。あったのか。まあでもヤマダで買ったので580円くらいだし、ケーブルが2本あってもいいじゃないか。まあ僕の意図としてはデータが保存できればいいのだというところまでやりたかったのだが、お義父さんは「これをプリンタで印刷するにはどうしたらいいんだ」ということが目下の悩み。そういわれてもプリンタの種類もよく知らないし、僕の通常の考えだと、データをパソコンに取り込んで、フォトショとかイラレでレイアウトしてから印刷をするのだが、それをすっ飛ばしてプリンタでダイレクト印刷をするということをしたいらしい。まあ最近のプリンタはそういう機能で売ってたりするのだし、実家のプリンタはそのためのUSBの端子も付いているようだ。とりあえず接続して、カメラの方をいじってプリントのコマンドを発見。実行を押すと印刷が開始された。どうも落ち着かず、お義父さんのパソコン(Windows Vista)にカメラをUSB接続する。するとリムーバブルディスクとして認識され、クリックにクリックを重ねるとさっき取った写真が画面に。プリンタのコマンドを押すとプリンタがガガガと音を立ててやはり印刷。最初にカメラからのダイレクト印刷をしたときはハガキサイズ程度の印刷だったのが、今回はA4サイズに前面印刷。どうしてそうなんだろうか。そう問いかけるお義父さんに対して明確な回答はまだ出来ず。そりゃそうだ。だってWindows Vistaに触れるのはこれが初めてなのだから。もうちょっといじれば適切な答えも見つかるはずだろうが。それなのにA4サイズのプリントに出来た一定間隔の筋上の薄い部分を指摘して、「これはどうしてだ?」と問いかけるお義父さん。エコノミープリント的な設定になっているからだということは判るのだが、じゃあどうすればいいという質問に答えるには、もうちょっと待ってくれよお義父さん。ダイレクト印刷のところで止めておけば良かった。
 
 まあそんなこんなで、まだまだ完璧ではないにしても、まずは最初の目的は達成した。お義母さんも「もっとバンバン写真を撮ろう」とか言って喜んでくれている。御馳走で歓待してくれることと対等とは思わないけれど、出来る範囲のお返しは出来たかなとホッとする。
 
 今朝、車で駅まで送ってもらったのだが、お義母さんの手には件のデジカメ。僕らの写真を撮るのだという。家族の絆は無形のものだが、何か形が残るということは決して悪いことではないし、そのお手伝いが出来たのなら、年の初めとしては上出来だ。
 
 
初詣に行った、瀧原宮
 

神戸北野の異人館、うろこの家
 

神戸のベーカリーカフェ、フロインドリーブ

三重県を出て、今神戸。明日福岡入りする予定。