Thursday, January 15, 2009

私達以外の人にとってちっぽけな空間



 最初はmyspaceかと思った。myspaceは自分のページデザインをカスタマイズすることが出来るから、なんかこれはイケてるアイディアだなあ、キラキラレコードのmyspaceもそんなふうにしようかなあとか、思った。
 
 しかし、違うのだ。これはmyspaceではなく、MyAppleSpace。文字通りApple好きな人たちのためのwebサイトなのである。まだあまり知られていないのか、現在の参加者数は1506人だと書いてある。早速サインアップしよう。そしてプロフィールとかいろいろと書き込む欄があって、いくつかの質問に選択肢で答えることになっているのだが、この選択肢がまたかなりイケている。要するにここはMyAppleSpaceなのだ。そのことを改めて思い知らされるような仕組みになっていて、ああ、自分がApple製品を使っていて良かったな、でも愛し方はまだまだ足りないんだなあ、ゴメンよゴメンよ、とか思わされる。
 
 サインアップして、自分が参加したということがトップ画面の脇に表示される。それなのにメンバー数は変わっていない。見間違えたかなとか思ったりする。まあいいや。17時間前にjoinして、その後joinしたのはたった1人だし。もし1506人というのが変化しないただの画像だったとしても、そんなことはどうでもいいではないかとか思えるように、なんか気分がおおらかでいい加減になってきた。これもApple的な感覚だとか思うのだが、ヘンだろうか?
 
 
 折からのニュースではジョブスが健康状態の理由で6月まで休養すると。
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(米国時間1/14)Appleの全従業員宛にSteve Jobsから送られたメールの全文。
(TechCrunch Japaneseから)
従業員諸君、

私とAppleコミュニティーとのきわめて個人的なことを書いた先週のレターを読んでくれたことと思います。残念なことに、私の健康状態に対する好奇の目は、私や家族だけでなく、Apple社全員の気を散らし続けています。先週には私の健康に関する問題が当初考えていた以上に複雑なものであることもわかりました。

私が表舞台を降りて治療に専念し、Appleの誰もがすばらしい製品を届けることができるよう、6月末まで療養休暇をとることにしました。

Appleの日々の業務はTim Cookに任せたので、経営チームともども立派に仕事をこなしてくれるはずです。私はCEOとして、休暇中も重要な戦略決定に関わり続けます。取締役会はこの案を全面的に支持してくれました。

この夏、みなさんにまたお会いするのを楽しみにしています。

Steve
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 Mac歴がもう18年にもなる僕としては、ジョブスがAppleから追われ、そして立て直すために再び戻ってきたことなどを思い、それからすると休養もまたよしと思う。もしかするとこれがジョブスからの最後のメッセージになる可能性もあるだろうが、時代の変遷とはそういうものだ。ジョブスはAppleのチームが立派に仕事をこなしてくれると言っている。確かに仕事はするだろう。もう個人経営の企業ではないのだから。だが、チームの仕事に才能はない。ソニーの凋落が端的に示している現実だし、Appleでさえもかつてスカリーたちの時代という不幸期があった。これからのApple製品がジョブス不在だった時期の陳腐なモデルになってしまうかもしれないが、だからこそ、今手に入れられるものが貴重なのだということに気付くのだろうし、それを享受できていることに感謝したいと思うのだ。