Sunday, March 01, 2009

換装


 
 気がつくとMacのノートパソコンはMacBook Proも3世代目になっていて、もはやインテルマックへの違和感なんて感じることに違和感だ。MacBook Proも持っているけれども、今でも僕のメインマシンはPowerBook G4。OS9時代のソフトを今でも使用しているため、やはりこれを使う必要がある。もう6〜7年前の機種であるこのノートパソコンには、最初に搭載されていたハードディスクが60GB。昔はそれで良かったのだろうが、今となっては小さなHDでしかない。ファイルやらソフトやらが日々蓄積され、今となってはすぐに空き容量が1Gくらいになってしまう。その度ごとに外付けHDに当面要らないファイルを移したりするが、そもそもOSやアプリケーションなんかが結構な容量を占めているし、「当面要る」ファイルも少なくなく、結局空き容量が8GBを超えることなどあり得ないという状況がもうずっと続いていた。

 それで、思い切ってHDの換装をすることにした。ついでにメモリも増設することにした。秋葉原の秋葉館が頼れるお店。Mac用に使えるパーツが欲しいとき、普通のお店だと「Macだと動かない可能性もあります」とか「それでもよければ、ただし返品は効きません」とか言われて、Mac用と言われる高めのパーツを押し付けられることになる。その点秋葉館はMac用とかいう分類ではなく、機種ごとの対応パーツを、200x〜200x年までのMacBookとか、かなり細かいところまで明記してくれるからかなり安心して買える。「交換方法についてはご案内しておりません」とかいうけれど、まあそれはこちらも承知の上で割り切って自分で交換しようと思っているのだからそれはいい。交換していいパーツを適正価格で買いたいだけなのだ。

 というわけで、秋葉館で250GBの2.5インチUATAハードディスクと、HDケース、1Gのメモリを購入。これで2万円しない。

 バックアップをしなければいけないのだが、OS X付属のディスクユーティリティでは起動ディスクのバックアップが出来ないので、カーボンコピークローナーというソフトで完全コピーをする。新しく内蔵する250GBのHDを購入したHDケースに入れて外付けHDとして接続、ここに起動ディスクとして完全コピー。それに約5時間。朝起きるとバックアップは完了していて、それを会社に持っていき、換装作業を始める。

 ネジをていねいに外して、散逸しないようにガムテープを取り付けたノートにネジを貼っていき、どこのネジなのかをメモする。裏のネジを外し、横のネジ、背面のネジ、そしてトップパネルのネジ。ここだけなぜ六角レンチなのだな。ネジを外してもボディとの接合部分には面倒なフックがついていて、外すのにかなり骨が折れる。この辺はPowerBookのHD換装の経験を写真付きで解説してくれている人のブログをかなり参考にして進めていく。そしてハードディスクを留めているネジと部品を外し、ハードディスクを外す。今度は外付けにしてコピーをした新しい250GBのHDをケースから取り外し、接続用のパーツを付け、元あったところに取り付けていく。フタを取り付け、ネジを締め、恐る恐る電源を入れてみる。同じ音が鳴って、見たことある画面が再現される。完全にコピーしてあったまま、元のままの状態で動く。唯一違うのはHDの空き容量が190GBと表示されている点だ。素晴らしい。同じ画面だから新鮮味はないが、新鮮味がない状況で復活することこそが、究極のHD換装ではないかと思う。じんわりとした感動とはこのことだろう。

 言葉にすると簡単なことだが、静電気除去のために途中何度も金属を触ったり、唾なんかが飛ばないようにマスクをしたりと、やってる間は緊張感溢れる68分間だったのだ。

 メモリも交換し、それまで756MGだったのが1.5GBに増え、体感としてかなり速くなったような気がする。古い機械もこうしてパワーアップできた。まだまだメインマシンとして使いまくろうと思っている。唯一の心残りは、DVDは見るだけだったドライブをDVDを焼くことも出来るドライブに交換しておけば良かったということ。なぜなら、またこれを開けたり閉めたりするのは骨が折れることだからだ。まあ仕方ない。やがてその必要が訪れたらトライすることにしよう。