Saturday, September 10, 2011

嬉しい気持

 今朝、奥さんを京都駅に車で送っていった。ライターとしての出張で東京に行くのだ。3泊4日の出張旅行。

 これからのほぼ4日間はある意味自由だ。でも自由ってなんだ?何を食べるも自由、いつ寝ていつ起きても自由、どこに行こうと自由、ツタヤでビデオを好きなだけ借りて見放題。

 でもこれって、要するに独身時代と同じということだな。独身時代はずっとそうだった。大学入学で上京して、ほぼずっとそんな生活。自由は自由だ。自由は楽しい。そのことに疑いはない。あの頃つまらないと思ったことは一度も無い。ありあまるほどのお金は無いということと、1日が24時間ということ以外に、僕に制約などなかった。気ままで楽しい生活だった。

 奥さんの出張は今回が初めてということではない。前回出張で東京に行ってたとき、僕はその数日間に会話が無いということを知った。会話がないというのはつまらないことだな。そう思った。結局DVDを見ることもなかった。無言で京都を散歩して、なんとなく過ぎた。よくまあこんな生活を20年以上やってたなと不思議な気持になった。

 結婚ってなんだろう。それはいろいろな形があるだろう。一つに決められるような単純なものではないと思う。僕だって明確にわかっているわけではない。でもちょっとわかったことは、なんか嬉しい気持を一つ心に持つということだ。単に会話をする相手を得るということではない。しかしその会話が日常に無くなることで、そこに嬉しい気持があったんだということに気がつく。

 とはいえ、そんなことばかり言っていたら奥さんが出張にも行けないようになるだろうし、僕だって仕事で家を空けることはきっとある。この自由な時間を、大切で嬉しい何かを確認する、そんな4日間にしようと、ちょっと思う。

 さあ、まだまだ残暑の京都の町に出かけるとするか。