Wednesday, June 19, 2013

0歳

 ここ2ヶ月くらい、奥さんが「もうすぐ0歳ではなくなってしまう」と悲しげな顔で繰り返していた。僕は正直そこまでのことかと思っていたのだけれど、ここ数日、ああ、もう0歳ではなくなってしまうのかという実感に襲われていた。

 今朝、電話インタビュー取材があると奥さんが言うので、出社を遅めて昇太の世話係。ついでだから2km先にあるショッピングセンターまでお散歩した。本当の本当の、0歳時代最後の男同士二人旅だ。

 ショッピングセンターで昇太はそれなりにはしゃいでいた。おそらく明日もそう変わらずにはしゃぐのだろう。でも、その昇太はもう0歳ではない。何も違わないのだが、何かは確実に違う。0と1の差って、やっぱりスゴいのだ。

 まあとにかく、この1年よく頑張って生きてきたな昇太。明日からの1年は、昇太にとってのすべてではないのだが、今日までの1年は、昇太にとってのすべてだったわけで、そのすべてを、よく頑張った。頑張ったっていっても食べて寝てはしゃいで泣いての繰り返しだったんだが、でもまあ、体重も約3倍に増えてるし。やっぱすげえ頑張ったんだと思う。

 遅く出社した分、帰りも遅くなり、帰宅したら昇太は寝ていた。ああ、0歳の昇太よサヨウナラ。と思っていたら、寝苦しかったのか、泣きながら起きた。まだ寝ぼけ状態の昇太の背中をさすってあげましたボク。0歳最後の泣き声も愛おしかったよ。

 そんなことを書いているうちに、昇太の誕生日になっていた。でもまあ、生まれた午前7時41分までは、まだまだ昇太は0歳のままなんだということにしておこうと思う。